moyasiエフェクト館

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【Effekseer】歪み機能のあれこれ

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今回は、Effekseerの機能である歪みの解説みたいなのをしていきます

 

歪みをEffekseer上で有効にする場合にはまず

「ウインドウ」の中の「オプション」を開き

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下の方にある、「歪み方法」を「1.20互換」に変更します

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そもそも歪みとは?

 

歪み自体がどういう処理なのかと言いますと

読み込んだテクスチャのRとGチャンネルの情報を元にX軸、Y軸を移動させます

ただ、どのように動いているかを説明したとしても、具体的にどうやって活かすのかを、ピンと来る方はあまり居ないのではないでしょうか。

例えば、単色(緑のみの■テクスチャ)であれば、これを使えば全体が動く、というのは想像出来ると思いますが

 

例えば

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この様なテクスチャを歪みとして使ったらどうなるか?と言われると

歪みを使ったことがない人には、中々想像しにくいと思います。

個人的に、歪みの機能に関しましては、まずは歪み機能を使ってみて、どのように入れたら、どの様な結果になるのか、を試してみてからをオススメします。

 

歪み機能の実装

Effekseerで歪み機能を使う場合、描画共通のタブにある、歪みのチェックを入れます

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これで、歪みがONになります

下の歪み強度は、初期では1になっています、この数値は必要に応じて変えてください

比較としてGIFアニメ貼ります、左から強度が0.2、0.5、1です

なお、これはブレンドが「加算」で試しています。

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強度が強くなるにつれて、歪みテクスチャの細かい模様が出やすくなっていきます

個人的に、強度は0.2と0.5を使うことが多いです。

 

これは加算合成での歪みで、通常合成で歪みを入れた場合

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この様になります、歪みの強度は0.2で試しています

 

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この画像は、歪み強度を0.2、加算合成で歪みを適用した先ほどのものから

ラインの本数を少なくしたものです

緑で囲った部分が、元のラインの部分と思われるもの

加算での歪みは、元のラインを残しつつ、歪ませた描画を足している感じでしょうか。

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こちらが、上記のを通常合成に差し替えたものです

緑で囲った部分には、かろうじて元のラインと思われるものは残っていますが

青で囲った部分は、原型が殆どないです。

通常合成での歪みは、元の形を壊してしまいやすいです、ただそもそも歪みを使うことで元の形が多少雑でも、歪み機能によって誤魔化したりも出来る、という利点にもなります。

 

それぞれの長所・短所

 

加算合成としての長所として

元の形に、加算していく形になるので、元の形状を崩しにくく

元の描画に、付け加えることで、攻撃エフェクトなどではより強そうに見せたりするのを

一つ歪みを付け加えるだけで可能です、ただ加算する事の最大の短所が「白飛び」です具体的にはこのようになります

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エフェクトで加算合成使う場合には、白飛びする危険があるというのは

歪みでも同様というワケです

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また、背景色にも加算の歪みが適用される関係上

背景が明るい場合、加算の歪みを使うとかなり白飛びが発生する恐れがあります

黒背景上では、加算合成の歪みは手軽なのですが

そのままでほかのゲームツールに入れ込んだ場合、ゲームの背景を加算合成で歪ませることで真っ白になってしまう危険性があります。

これ、非常に重要です、自分もやらかしたことあるので。

加算合成する場合は、背景色を明るめにして作ってください、またゲームデータ自体の方でも、ちゃんと確認するのを私はオススメします。

また白飛び対策をしたい場合、歪み強度ではなくαを調整してください。

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簡単な対処法の一つとしましては、一度Pngなどの画像に出力してから

通常合成で再生する事です、こうすることで、歪みが入っているような描画になりますが

背景などには一切影響を受けなくなります。

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出力形式を1枚にまとめて出力、にして、録画のボタンを押せばOKです。

ただしこの方法をする場合、ノードは全て加算合成にしてください。

通常合成を混ぜると、うまく出力してくれない事が多いです。

公式さんに要望出したことはありますが、技術的に難しいとの事。

 

では、通常合成の方の長所に注目しますと

大きいことが、白飛び対策が基本的に不要という点です

背景が灰色の状態で、RGBα全て255で発生させ続けても、白飛びしません

(背景が歪みはするので、多様は禁物ですが)

なので、強い歪みを連続的に出して、蠢いている表現をしやすいです。

一つの例としてがこちら

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中心部分に通常合成の歪みを入れています

1フレーム毎に発生し続けて、更にRGBαが255となっています

これを加算合成ですると...

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中心が真っ白になります

通常合成の歪みは、連続的に歪ませる場合にかなりの効力を発揮します。

HITエフェクトなどの、単発系などには加算合成の歪みはかなり便利ですが

白飛びへの対処には気を使う必要があります。

 

 

なお、Effekseerの歪みは、上にあるノードを歪ませます

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この用なツリーの場合、2に歪みを入れている場合

1には歪みが適当されますが、3には歪みが適用されません。