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主にエフェクト関係の記事を上げていこうかと思います。


エフェクトに関係する記事上げてきます
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自分がわかる範囲であれば書いていこうかなと。

【UE4】DynamicParameterにて、ノイズテクスチャを使ったフェードアウト

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今回は「DynamicParameter」によるフェードアウト

【UE4】Dynamic Parameterを使ったフェードアウト - moyasiエフェクト館

DynamicParameter」に関することは、こちらも参考にしてみてください。

 

今回は「DynamicParameter」と、ノイズテクスチャを合わせたフェードアウトに関して。

 

DynamicParameter」でどういう処理をするか

今回はノイズテクスチャの、模様に沿ってちぎれて消える用なフェードアウトを作りたいと思います。

この方法、手軽で見栄えが綺麗になるのでオススメです。

 

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まずはここの部分の「DynamicParameter」を、マテリアルエディタ上で確認しやすくするために、定数ノードに差し替えて、それぞれの変化を確認します。

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上から順番に、1,3,5で設定した例です

この時点で、ちぎれて消える表現にはなってきていると思います。

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また0乗は1になる性質上、元のノイズテクスチャに限らず真っ白になります。(ただしこの例ではClampで最大0.95にしてあるので、厳密には少しだけ灰色です)

 

つまり、この「Power」のノードのExpのピンに「DynamicParameter」を繋げて

カスケード上で0から数値を上げていけば、契れて消えていく表現にすることが可能です。

 

 

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このノイズでのフェードアウト部分を作っても、シームレスなテクスチャの場合、そのままでは使いにくいので、そのノイズから切り取るためのテクスチャと「Multiply」で乗算すると、その形に切り抜かれます

 

元から、形を切り取ったテクスチャを使えば良いのでは?と思われるかもしれませんが

分けるのには利点があります。

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この様なタイリング数を変えることで、模様を細かくしたり

 

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この様なUV座標を動かして歪みを適用してみたり

 

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この様なUV座標をスクロールさせてみたりができます

Panner」ノードは、UVスクロールさせるなどの動きができるノードで

上二つであれば、加工したテクスチャそのまま持ってくることも可能ではありますが

スクロールさせる場合には、テクスチャをそのまま持ってくるだけでは、再現できません。

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乗算したこの形のテクスチャを作って、それのUVを動かしてしまえば
この周りを切り取っている場所毎移動してしまい

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この様な結果になってしまいます。

 

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またこの囲った二つの「TextureSample」ノードは

赤枠がノイズテクスチャ

黄色枠が切り取るテクスチャ

なので、パラメータ化すれば、違う模様で消えたり、違う形で消える差分をマテリアルインスタンスで作ることもできます。

当然、上の例で出したようにノイズのUVを歪ませる処理や、UVスクロール処理を入れたり、それらのテクスチャや定数ノードをパラメータ化して

そちらを動かせるようにしてみても、表現が広がると思います。