【Houdini】LineやCurveからモデリングする
Verは18.0.566です
初めに
今回はHoudiniでLineやCurveという、つまりラインのデータからモデリングしていく手段を
モデルを作っていく手段そのものは色々あると思います
そしてこのやり方の長所としては
UV展開が非常に楽になる事です
Gridなどの板の状態でUV開いておいて変形する
というやり方の派生のようなやり方となります
Gridから作る方がUV展開そのものは楽ですが
作りにくい形状とかもあるので
そのような場合に使うのを想定しています。
基本
ラインからモデリングがどのように作るかから
まずはLineノードからラインを作ります
その後、Transformでずらした後にMergeでラインを二本にします
その後、PolyPatchを繋ぐとこのように面を張ってくれます
分割数を細かくする機能も入っていて
デフォルトだと4なので、このように細かくなります
そしてこちらは、ラインの状態でそれぞれ赤と青にしておいたもの
アトリビュートを入れておくと、間の情報が綺麗に補完してくれます
この機能があるので、ラインの状態でUVの情報を入れておくと、非常に手軽にUV展開を済ませる事が出来ます。
このやり方を使うメリット
UV展開はたしかに楽ですが、この程度であれば、Gridから作ったほうが楽に作る事が出来ます。
このやり方として、一本のラインであれば直線でなくてもよい。
つまりこのような、湾曲した形状も作りやすい事になります。
最初にLineではなく、Curveを使う事で
このような湾曲した形状も作りやすいです
これにより、直線などの情報から変形したりするのがやりにくいデータでも、モデルに落とし込むことがやりやすいです。
このUV展開まで終わらせたモデルはこのような作りになっています
赤枠で囲ったEdgTransportというノード
こちらは、0のポイントから順番に距離を測ってくれるノードです
お互いの座標だけでの位置ではなく、0から順番順番に長さを計算してくれます
なので、この情報をベースに使う事で
一部だけUVが伸びる、などが起こらないように作る事が出来ます。
更に派生して使う
ここまで、一本のラインや曲線から作るやり方だったので
横幅が一定のもののみでしたが
二本のラインからでも当然作る事はできます。
例えばこのような、ポイント数も違う二本のラインから作る場合
MergeしてからそのままPolyPatchに繋ぐとこのように破綻してしまいます。
そこで登場するのがResampleノード
いろんな場面で便利なノードなので、割と使う事多いノードかと思います。
設定は今回このようにしました
こうする事で、ポイント数を無理やり50になるように揃えてくれます
同じ設定にしたものを、二つのCurveの直後に入れます
ポイント数を合わせたことで、綺麗に面が貼れています。
最後に
少しだけ自分で作った例を載せておきます
開いた本のモデル、赤枠の部分以外は
今回の手法を使って作っています。
ノードツリーはこのような感じに
若干解りにくいかもしれませんが牙用のモデル
こちらのノードツリーはこんな感じに
上と下で分離して処理作っているので
その辺りでばっさり分かれています。
今回はここまでとなります。
あまりHoudiniで記事に掛けるネタあんまりないですが
何かあれば書いていきたいです。